認知症の中核症状
記憶障害
認知症の中核症状に記憶障害があり、記憶障害には新しい情報を記憶する事や、思い出す事が困難になったり、過去の記憶を保持出来ないなどの症状がみられ、短期記憶障害と長期記憶障害の2種類があります。
新しい情報を覚える事が出来ない短期記憶障害といいます。
短期記憶とは一時的に脳に留めておいて、必要がないと判断されると消される記憶のことで、テレビのCMで流れた情報や町ですれ違う人の顔などを一瞬記憶しておく時の記憶です。
短期記憶障害になると、これらのちょっとした情報を記憶しておく事が出来ず、数分前の出来事が思い出せなかったり、質問して回答が得られても記憶出来ないため同じことを何度も繰り返し質問したりします。
日常生活にしまい忘れや置き忘れが増えて、盗まれたと勘違いしてトラブルになります。ただしど忘れという現象は健常者にも現れ、特に強いストレスや疲労を感じていると記憶力が落ちたり、何度も同じことを尋ねたりします。
長期記憶は永続的な記憶で、経験したり学習したりして身に付けた記憶で、無限に貯える事ができ、正常に脳が機能していれば失われる事はありません。
長期記憶障害になると、これらの蓄積されてきた過去の出来事だけでなく一般常識などの記憶がおもいだす事が出来なくなります。
特に脳の間脳、前頭葉、側頭葉内側面が損傷を受けると記憶障害を引き起こすと言われ、認知症の場合は初期では個人的な体験や出来事が記憶出来なったり、思い出されない前向健忘や逆向健忘が現れ、症状が進行すると、事実や言葉の意味などの記憶が失われると考えられています。