認知症の中核症状

思考力障害

思考力異常とは判断力や注意力が失われて、順序立てて物事を考える事が出来なくなる思考機能の障害で、妄想などの症状があてはまります。

認知症の場合は、妄想や思考の内容の異常の他に、思考過程の異常も見られます。

人間はこれまでの経験や知識をもとに物事を考え思案、思考しますが、この時思案思考に至るまでの知識や経験が豊富であると、計画性や信憑性があり、高度でユニークな思考がなされますが、経験や知識が未熟な子供では、思考に至るまでの過程がめちゃくちゃなので信憑性や正確さが感じられません。

思考力障害の場合も、脳の記憶に障害が起きているために突飛な思考が生まれ、思考に至るまでの過程がなかったり、知識や経験が不鮮明である事から妄想がうまれます。

思考力異常には考えの過程の途中で先に進まなくなり、同じ事を延々と考える保続症や、考えに至るまでの過程も正常に行われているのにも関わらず、そのスピードが非常にゆっくりで本当は答えに到達しているにも関わらす、考えがまとまらないなどと言って思考が中断されてしまう思考制止や、思考の進みが断続的で思考が進んだり、止まったりを繰り返し他人からは話している途中で急に黙り込み、突然話だしているように見える思考阻害や、答えや目的に考えがまとまる過程で次々考えが枝分かれして、考えはたくさん出ても答えに到達しない観念奔逸などの症状が見られます。

このような思考力の異常により認知症患者はよく妄想を口にしますが、この時頭から否定すると感情の抑えが利かずに怒りだしてしまうので、妄想として受け止め、優しく正しい思考に導いてあげる事が大切です。

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