認知症の基礎知識

記憶の種類

今日のお昼に食べた物の記憶や、先週会った友人の記憶、中学校で習った事の記憶や、小さいころに遊びに行った遊園地の記憶、また自分の子供の名前の記憶など記憶にも様々な種類があります。

記憶は大きく3つにわけることができ、外部からの刺激を視覚、聴覚、味覚、触覚、嗅覚などの感覚でとらえ、一瞬だけ記憶される感覚記憶と、電話をかける為に番号を暗記するなどの直前直後の作業の記憶など数秒から数十秒程度保持され消える短期記憶、また一般常識や自分の名前などずっと保存される長期記憶があります。

感覚記憶は脳のどこにも保存されませんが、海馬を瞬間的に刺激して一瞬記憶され、短期記憶は脳の海馬に保存され、一度に7個程記憶する事が出来、脳に記憶される為にはまず短期記憶が行われます。

海馬の短期記憶が側頭連合野に取り込まれると、長期記憶として永久に保管されることになります。

試験では短期記憶ではなく長期記憶にしなくては、知識を試験の時に引き出して利用する事ができません。

一夜漬けや、授業でただ聞いていただけでは短期記憶として一時保存されてもしばらくすると消えてしまいます。

短期記憶を長期記憶にする為には情報を繰り返したり、何かの感覚と結びつけたり、情報の意味を理解する事で長期記憶として保存され、蓄積していきます。

よく新しい事を学ぶ為に古い事を忘れると言われますが、人間の長期記憶は約千兆個保存が可能であるといわれ新しい事を学ぶ為に忘れているわけではなく、記憶の生理がなされていないためうまく引き出せないでいるのです。

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