認知症の基礎知識

物忘れと認知症の違い

脳の働きには体験したり学んだりした事を脳に覚えさせる記憶と、その記憶を脳内に残しておく保存、それらの知識を必要に応じて取りだすという思い出し、という働きがあります。

もの忘れの場合、最後の思い出すという働きがなんらかの影響で正常に処理されず、思いだす事が出来ませんが、認知症は初めの記憶の段階から異常が起こり正常に記憶されず、保存もされないため思いだす事が出来ません。

物忘れは正常な脳の働きがある人にも生じ、その原因はアルコールの大量摂取による感覚の麻痺や、極度のストレスや鬱病、また栄養失調でもおこります。

これらによる記憶力の低下は一時的な物であり、脳の機能は正常に残っているので状態が回復すれば記憶力はもとに戻ります。

認知症における物忘れは脳の委縮などにより、脳の機能が破壊されてしまっているので、体験した事を保存した場所が欠如して忘れてしまい、新しく得た情報を留めておく所も破壊されていつので、知識を溜める事ができません。

物忘れと認知症の大きな違いは自覚症状の有無にあり、物忘れは自分で記憶力の低下を自覚していますが、認知症は自覚がなく周りに指摘されると反発する傾向にあります。

記憶力は20歳から減少するといわれ、加齢とともに記憶力だけでなくその他の脳の機能も衰えて判断力や適応力がなくなり健忘の症状が現れますが、これは正常な老化現象です。

認知症の物忘れの場合は、様々な知能の障害を伴い何らかの原因で脳機能が衰える事で生じる現象です。

しかし加齢による物忘れから、認知症に進行する事も少なくなく、自然の減少であると何の対処もしないのではなく、脳を活性化するよう日常的にトレーニングすることで脳の老化を防ぎ、認知症を予防する事ができます。

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